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politique et la vie

2017年5月7日、フランス大統領選の時期にここにいる意味を考える。偶然の仕業だが、これも自分のアーティスト人生には重要な出来事、その瞬間を垣間見る機会と捉えてる。 今回の音楽パリ留学、パリ在住33年の現代音楽のソプラノ歌手、林 千恵子のお宅にお世話になっているのだが、そういえば彼女とも長い付き合い、私が24歳の時にバックパッカーで初めてパリにたどり着いてから早25年....今では5歳だった彼女の娘が考古学の大学生というから、時の経つ速さを実感せずにはいられない。現代美術館ポンピドゥ センターのそばにある彼女のマンションは広くてピアノもあり、毎朝の彼女の発声練習が流れている...音楽家を目指す私にとって最高の勉強場所でもある。初めての時は彼女にフランス語のABCの発音を教えてもらったが、本当に生活だけでなくシャンソン歌手としても役に立っていて、心から感謝している。前回は歌手としての食事方なども伝授、今回は芸術家としての立場で政界情勢や政治などの話しをしながら、フランス在住の彼女の考えに耳を傾ける。

彼女の娘はマルセイユからモンペリエまでわざわざ足を運び日本の選挙戦の投票をする。新聞やネットで情報を得てちゃんと考えてないと選べられない、意見の違いはあるものの日本の選挙に対しても勢いある話し合いをする親子、ほんとフランス人みたいだ。天国みたいな日本とは違って、国民が自分の国をつくる意識の強さは感心する。アメリカやイギリスの流れには乗らないと、負けず嫌いが吉となるこの国が面白い!今回のこのフランス大統領選はルペンに転がらなかったフランスの風を感じる。是非ともいろんな国が一つになっているこのヨーロッパをドイツとも力を合わせて良くなっていくことを願う。私はフランスで振付家として活動してた時の作品テーマは「自立と共存」だったのだが、この陸続きのヨーロッパに感心を持ったのがきっかけでもあり、日本人が向かうべき未来へのアプローチでもあったのだと思う。 MACRON大統領は知性だけでなく、最近、世界で失われている品格とフレッシュな若い力(発想力)があるように思うのは私だけだろうか。とは言え、こちらの人たちは冷静に見ているのか、ひとまずはMACRONが大統領に決まったが、過信はしていない。すでに次の地方選に意識は向いているのだ...ここがフランス人らしい。切り替えが早い、もう次の方向へ意識は向いている。そういえば、MACRONの恋愛物語はなぜか日本で盛り上がっているが、フランスでは恋愛歴はIDみたいなものでまったく偏見がない分、気にしてない。それより、アメリカとは逆に、やはりフランスは文化・芸術の国だ。制限が出てきているが、その辺は文化あっての政治(国)と弁えてるようだ。それから林 千恵子云く、授業で弟子たちと政治の話しをするらしいが、ルペンになる可能性もあるのですでに荷物をまとめているという...(ヨーロッパは他の国に家族関係がいる場合が多い)私が感じるに国民はひとまず今は、ホッとしたという意見が正直なところだろう。 このような危機迫る、生きる居場所の為にも政治は生活の一部になっている、このフランス。それに比べると日本という国は島国であるが為に、南国のような、天国のような感じがします。政治に関わらなくても生死には関係ないし、古い習慣もこってりとこびりついてる上、問題を直視しない傾向がある。地震などの天災が多い国は心を一つにして強く生きてきたのに忘れてしまってるのか、今の日本は楽な方へと逃げる生き物になってしまった。本気で国だけでなく世界を変えようと思ったら、日本人の力ほど強ういものはないのに、残念に思います。私はきっとこのフランスだけでなく、ヨーロッパの素晴らしさを日本人として学び、日本人に伝えたいと思っています。自然で生きること、自由であること、愛する素晴らしさ、正義を持つこと、真実をみつめる強さ...などなど、人間らしい生活、生き方、考え方を。私は逆にフランス在住ではなく、こうやって移動しながら旅人として慣れた国をみつめる機会があることで良かったと思う。このMACRON大統領選挙を機に、私も芸術家という立場で彼のように人々のために役立てるよう頑張りたいと思います。私の仕事はジャンルではなく、凝り固まった世界でもない、自由に愛を持って表現することである。日本の変な習慣や間違った考えに「NO!」と言える自分でありたいものです。

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